クレジットカードでエラーコードの意味は?一覧を見て対処しよう

昨今、日々の生活で欠かせなくなってきているクレジットカード。しかしお店などでカード決済を通してもらう際、稀にエラーコードが表示されるケースがあります。

 

突然こんなエラーが出てしまうとびっくりしますよね。一度も経験したことがないのであれば、なおさらです。しかもエラーという名前だけにあまり良い印象でもありません。

 

実際、何らかの原因により表示されるのがエラーコードです。エラーによりカード決済が通らないと困ってしまいますよね?そこでこのページではエラーコードの意味について、またはエラーコードを一覧として見れるようにしてみました。

 

分かりやすく解説していくため、気になる方はご参考ください。エラーコードを調べて対処しましょう。

 

クレジットカードのエラーコードとは何?

エラーコードを日本語に直訳すると「間違い+記号」といった意味になります。まさにそのままで、記号によってどんなエラーなのかが分かる仕組みです。

 

基本的にカードを読み取る端末に表示されるのが一般的となっており、インターネットなどの買い物では決済の際に画面に表示されたりするケースがあります。

 

実際、昔私がスーパーのレジで働いていた時に経験したのは、レジの画面で「このカードはご利用できません G~」というメッセージが表示されていました。

 

なぜこのようなエラーコードを表示するのかと言いますと、やはりカードに問題があるからです。カードに制限がかかっている、という訳ですね。

 

エラーが出るのはどんな理由?

エラーが出る原因はさまざまです。あまり気にしないでもいいようなエラーから、重大なエラーまでさまざまなエラーがあります。その中から主な原因に絞って紹介してみます。

有効期限切れ

クレジットカードの決済エラーで良くある原因といえば有効期限切れのケースです。カードの表面にある有効期限を確認してください。カードにより異なるものの、3~5年ほどの有効期限が一般的です。

有効期限が過ぎている場合は利用できません。エラーコードの原因が有効期限のときは、更新カード(有効期限の新しいカード)を利用してください。自動更新により有効期限が過ぎる前に更新カードを届けるのが基本です。

万が一、更新カード(新しいカード)が届いてない場合は届かない理由があります。例えば引っ越しなどで住所を変更するのを忘れていた、また知らない間に強制解約となっていた、などの理由が考えられます。

分割払いエラー

全てのクレジットカードが分割払いサービスに対応している、とは限りません。分割払いができないカードもあります。また分割払いに対応しているカードでも、分割の回数が非対応というケースもあります。

例えば2回、3回、5回払いに対応しているカードだと、4回払いには出来ない、という感じですね。今お使いのカードが分割払いに対応しているか、または何回払いが可能か、などを調べておくといいでしょう。

限度額オーバー

限度額オーバーも良くある原因の一つです。カードの限度額をオーバーするとカードは一旦利用停止となり、エラーコードが表示されます。例えば30万円の限度額が設定されたカードで決済できるのは30万円までとなります。

事前に設定されている限度額をオーバーしないように利用してください。この場合はカード会社に繰り上げ返済などをすることで、エラーが解除されます。当然ですが支払日に利用料金を引き落としされ次第、その分だけ回復していきます。

カード会社により異なるものの、限度額の回復は引き落とし日から数日程度が目安です。中には比較的すぐに反映されるカードもありますので、反映のタイミングはカードによってばらばらです。

現在設定されている限度額が分からないときは会員用のWEBサービス、または公式アプリなどにログインをして確かめると良いでしょう。

不正利用による停止

またあまりないですが、不正利用の疑いがあるときも、エラーの出る原因となります。カード会社の多くで導入しているのが不正利用検知システムです。

システムが不正利用の疑いを検知したときは、カードが利用停止されることがあります。会員本人の利用だったときは本人確認が取れ次第、利用停止が解除されます。

もしカード会社より電話がかかってきたときに、本人の利用であることを伝えてください。疑いではなく本当に不正利用だった場合は、作り直し(カード番号は変更)となることが多いです。

暗証番号の入力ミス

トラブルのうち、良くあるのが暗証番号の入力間違いです。ICチップ付きカードの場合、端末設置加盟店にて4ケタの暗証番号の入力を求められることがあります。

サインの代わりに暗証番号で本人確認を行う仕組みです。しかし、4ケタの暗証番号がうろ覚えだと入力間違いを起こすことがあります。事前に4ケタの暗証番号はきちんと覚えておきましょう。

ただし、暗証番号を紙にメモしないほうが良いです。もし、カードと暗証番号のメモを一緒に紛失した場合、不正利用が容易になってしまいます。

盗難保険が付いているカードなら不正利用されても補償が受けられるのが一般的です。しかし、暗証番号を使われた不正利用の場合、盗難保険の補償が受けられないことがあります。

そのため、4ケタの暗証番号は頭の中に記憶したほうが良いでしょう。

 

システムメンテナンス中

カード会社は定期的にメンテナンスを行っています。このメンテナンス時にカードを使うとエラーが表示されます。但し、メンテナンス中にカードを利用することは稀でしょう。

毎日ではなくたまに数十分程度のメンテナンスを行う場合がありますが、この場合は時間を置くだけでトラブルが解消されますので、深く考えないでOKです。

またこのようなカードの利用が出来なくなるようなメンテナンスを行う場合、公式サイトやメールなどでアナウンスされるのが一般的ですので、メンテナンス情報などは日頃よりチェックするのがおすすめです。

 

磁気不良や破損でエラーは出る?

カード情報を記録しているのがICチップや磁気ストライプです。磁気ストライプに破損、磁気不良などがあるとエラーが出ると言われていますが、私の場合はエラー表示がなかったです。

昔の話になるので今では変わっているのかもしれませんが、当時磁気不良になってしまったクレジットカードを持っていたのですが、磁気ストライプで決済を試みた時、エラーコードは表示されませんでした。

店員さん曰くカードを通しても「無反応です」と言われたので、磁気不良の場合はエラーコードの表示はされない可能性があります。

クレジットカードのエラーコード一覧表

では具体的にどのようなエラーコードがあり、またどのような意味を持っているのでしょうか?そんな疑問を持つ方は次のエラーコード一覧より該当するコードをご覧ください。

 

エラーの種類 原因
G12 取扱不可。原因はカード会社によって様々
G30 保留判定。取引内容や金額などの理由でカード会社が決済を保留したとき
G42 暗証番号エラー。暗証番号の入力に間違いがあったとき
G54 取扱不可。主に1日の利用回数や金額をオーバーしているとき
G55 限度額オーバー。限度額をオーバーしているときに表示される
G56 カード取り込み。事故、盗難、無効カードが使用されたとき
G60 事故カード。事故カードが使用されたときに表示
G61 無効カード。使用されたときに表示
G65 会員番号エラー。カード番号の入力に間違いがあったとき
G68 金額エラー。金額の入力に大きな間違いがあったとき
G71 ボーナス月エラー。設定のないボーナス月を入力したとき
G74 分割回数エラー。設定のない分割払いを入力したとき
G78 支払区分エラー。指定された支払回数に未対応のとき
G83 有効期限エラー。有効期限が間違っているとき
G95 オンライン終了。カード会社の業務運用が終了、またはメンテナンス中
G97 取扱不可。オーソリ処理(※1)が拒否され、カード取扱不可のとき
G98 取扱不可。無効カードが使用されたとき
G99 取扱不可。カード会社の対象業務ではない、またはメンテナンス中
H71 ボーナス月不正。ボーナス払いの取扱い期間外だったとき

 

(※1)カードが有効かどうかカード会社が確認し、利用枠を確保するための処理。オーソリ処理の承認→売上処理→決済完了と流れるのが一般的。

エラーの原因について、詳しくはカード会社へ問い合わせてください。

クレジットカードでエラーが出た場合の対処法

カードのエラーといっても利用店舗に原因があるケース、ご自身のカードに原因があるケースと2つに分かれていますので、全ての原因は自分にある、という訳ではありません。

 

店舗側にエラーの原因がある場合

エラーのため利用できないと言われたときは次の選択肢があります。

  • 現金払い
  • 他のカードを利用
  • キャッシュレス決済などの利用
  • エラー回復後にカードで購入

今すぐ欲しい商品のときは現金払いすると良いでしょう。財布の現金が足りないときは、キャッシュレス決済(d払いなど)を活用するのも一つの手段でしょう。

 

但し日本ではまだまだ現金が強い傾向となっており、キャッシュレス決済は非対応…という場合が多いので出来れば現金を普段より持っておくといいでしょう。

 

カードを2枚持っている方は、エラーの出ていないカードで商品を購入すると良いです。欲しいけどいつでも良い商品のときは、エラー回復後にカード払いすると良いでしょう。

 

エラーの原因がカードにある場合

この場合はエラーコードを理解し、それぞれ応じた対処をすればいいでしょう。上のエラーコード一覧でも説明した通り、エラーコードは様々な種類があり、原因もさまざまあります。

 

有効期限が切れていたのであれば、有効期限内のカードに変更をする、また分割払いの回数に問題があるのであれば、カード会社によって定められている回数で支払いを行う、などの対処が必要となってきます。

 

基本的にカード会社のホームページなどを確認すれば、最低限のご自身が利用しているカードの知識を得ることができるので、エラーをなるべく出さないようにするには、お持ちのカードへの理解を深めることが重要だと言えるでしょう。

まとめ

エラーが出たときの対策を簡単にまとめてみました。クレジットカードのエラーコードを理解して、表示されているエラーがどんなエラーなのか知っておくといいでしょう。

 

基本的にややこしいようなエラーコードはありません。大抵が単純なエラーとなっているので、出た時は一瞬焦るかもしれませんが冷静に対処するといいでしょう。

 

もちろんエラーが出る原因としてお店側に問題があるケースも考えられますので、エラーが出る=持っているカードに問題がある、と決めつけないようにしましょう。

 

お店のレジでエラーが出たときは、当然ながらカード決済が通りません。急な対応をしなくてもいいように、事前にカードの基礎知識を身に着けておきましょう。