クレジットカードの受け取りは本人以外でも大丈夫?

いざクレジットカードを申し込みをしたが、受け取り方法が分からないという不安を抱いている方もいるでしょう。中でも特に不安なのが「受け取りは本人以外でも大丈夫なのか?」という点ですね。

 

せっかく無事に審査を通過できたのに、受け取りで手間取ってしまってはもったいないですよね。お金に関する重要な物ですので、本人以外は受け取りができないのでは?と思ってしまうのも無理もありません。

 

また受け取りの際に証明書などが必要か?など気になる点はたくさんあると思います。そこで最後の一歩で手間取ることがないよう、今回は本人以外がカードを受け取れるのか、また準備する物など関する疑問を解決していきます。

 

基本クレジットカードの受け取りは本人のみ

まず大前提として「郵送されたクレジットカードを受け取れるのは名義人本人のみ」が原則です。一部の例外を除いて、本人以外が受け取ることはできません。

 

店頭にカードを取りに行く場合に関しても、本人確認書類が必要となりますので基本的には本人しか受け取ることができません。クレジットカードの発行や銀行口座の開設では、犯罪による収益の移転防止に関する法律(通称:犯収法)により、厳密な本人確認を行うよう定められています。

 

犯収法とは、悪意を持った集団が架空の個人情報によってカードや口座を作り、犯罪行為へ利用するのを防ぐための法律です。この犯収法の影響で「本当に存在する人なのか」「登録された住所は実際に使われているのか」

 

などをしっかり確認する必要があり、カード名義本人の受け取りが基本となっています。最近では、2020年4月1日に犯収法の「施行規則の一部を改正する命令が施行され、本人確認に顔写真付き身分証が必須になるなど、さらに厳格化されました。

 

今後、ますます本人受け取りのみのカードが増えると予想されます。ただ、基本的に新規申し込みのカードについては本人しか受け取りができないケースが多く、更新カードについては本人以外でも受け取りが可能なケースが多いです。この点については後述します。

店頭での手渡しも本人のみ

カード会社によっては即日発行しているカードなどもあり、店頭で手渡しなどで受け取れるクレジットカードもあります。逆にネットで申し込みをして店頭で受け取りというサービスを提供しているカード会社もあります。

 

このような場合でもカードの受け取りは本人のみしか出来ません。配偶者が代わりに受け取りに行ってもカードは受け取れないので注意しましょう。

 

クレジットカードの発送方法は3種類

カードの申し込みはネットや店頭などがありますが、どちらで申し込みをしても一般的には発送の流れになります。それでは、まずはカードの発送方法から見ていきましょう。

 

クレジットカードは、基本的に以下の3種類の方法で発送されます。

佐川急便の受取人確認サポート

佐川急便が提供する本人確認付きの発送サービスです。配達人が荷物を受け渡す際に、写真付きの身分証をチェックして本人確認を行います。

 

受け取り側の手続きとしては、身分証を提示するだけで大丈夫です。受取人確認サポートに関しては、本人しか受け取ることができません。

 

日本郵便の本人限定受取郵便(特定事項伝達型)

日本郵便が提供する、同じく本人確認付きの郵送です。事前に受取人へ通知(書面や電話)を行ったあと、佐川同様に、受け渡し時に写真付きの身分証を使って本人確認を行います。

 

特徴としては郵送以外にも、通知で指定された郵便窓口での受け取りが可能なことが挙げられます。必要な手続きは、窓口で通知書と身分証を提示して本人確認を行うのみです。

 

こちらの郵送も本人しか受け取ることができません。

 

日本郵便の簡易書留

簡易書留は例外的に本人確認が不要な配送方法です。通常の簡易書留として送られてくるため、本人以外の家族も受け取り可能で身分証を提示する必要もありません。

 

とても手軽ですから、できることなら簡易書留で受け取りたいものですよね。しかし残念ながら、基本的に自分でカードの郵送方法を選ぶことはできません。

 

カードの申し込み時に、オンラインで支払い口座の登録や本人確認書類の提出まで行った場合に、簡易書留で発送される可能性があります。基本的に口座振替が完了しているということは、本人確認が済んでいるということになります。

 

たとえばJCBや楽天カードの公式ページには、オンラインでの支払い口座登録や本人確認書類提出によって、受け取り時の本人確認が免除されるケースがあると明記されています。

 

確実に簡易書留を選ぶことはできませんが、できるだけ受け取りの手間を減らすために、先に口座振替を済ませておくということを考えておくのもおすすめです。

 

更新時のカードの受け取り
基本的に更新時のカードは簡易書留で発送しているパターンが多く、楽天カードでも更新カードは郵便局の簡易書留にてお送りしていますとの記載があります。

なので更新カードは本人以外の方が受け取れる可能性が高くなっていますので、受け取りは本人以外でも大丈夫なケースがほとんどです。気をつけておきたいのは不在にしないことですね。

 

クレジットカード受け取りの注意点

受け取り時に必要な本人確認書類

運送会社ごとに細部は異なりますが、受け取り時に必要な身分証は「顔写真付きの公的に身分を証明できる書類」です。代表的なものでは以下のような証明書があります。

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 特別永住者証明書
  • 在留カード
  • マイナンバーカード

いずれも効力があるのは、有効期限内で現住所が記載されたもののみです。そのほか日本郵便の場合は、小型船舶の免許や電気工事士の免状など各種免許で代用できることもあります。

 

興味のある方は郵便局公式サイトの一覧をご確認ください。

不在で受け取れない場合について

タイミングが悪く受け取れなかった場合は、再配達を依頼することになります。窓口での受け取りは、日本郵便の「本人限定郵便」以外では現住所を確認するために不可とされているケースが多いので注意しましょう。

 

ちなみに本人限定郵便の場合は、通知書の提示により現住所の確認に代えています。郵便窓口での受け取りも可能ですので、状況によっては窓口にて受け取りをしましょう。

 

また引っ越しなどで住所が変わり、転送サービスを使っている方は注意が必要です。クレジットカードは「転送不要」として発送されているケースが多く、ほかの郵便物は転送で届く場合でも、カードは配送されない恐れがあります。

 

基本的に、カードは申し込んだ住所で受け取るのが大前提です。常に現住所を記載するよう意識しましょう。

 

クレジットカードで発送での受け取りが難しい場合

カードによっては、郵送ではなく実店舗(サービスカウンターなど)で受け取れるものもありますので、このようなカードを選ぶのも良いでしょう。

 

店頭受け取りのカードは「その場で審査をするもの」と「事前にオンラインで審査をするもの」の2種類に大きく分かれています。その場で審査をするタイプのカードは、担当者の目の前で申し込めるため疑問点を常に質問できるのがメリット。

 

記入内容は担当者が最終チェックを行うので、入力ミスの心配もありません。デメリットは、土日など窓口が混雑している場合には長時間待たされること、審査を通過するまでの待ち時間が必ずあることです。

 

審査にかかる時間は、自分の信用情報や申し込むカード会社によって大きく異なり、後日あらためてカードを受け取りに来なければならない場合も少なくありません。

 

オンライン審査タイプは、好きなタイミングで事前に審査を終えられるのがメリット。受け取りだけが店舗なため大きな待ち時間も発生せず「カードができました」と連絡を受けてから訪れるだけで大丈夫です。

 

デメリットは審査に必要な情報を一人で入力するため、担当者が目の前にいる場合に比べて気軽に質問をしにくいこと。しかし最近では、入会ページからチャットなどでリアルタイムに質問できるカードも増えており、あまり心配する必要はありません。

 

その場審査とオンライン審査、どちらも一長一短はありますが、特に抵抗がないのであればより手軽なオンライン審査をおすすめします。

即日発行カードは受け取りがスムーズに

店舗発行のカードを選ぶ際には、できるだけ「即日発行カード」を選ぶと良いでしょう。たとえば即日発行で人気のエポスカードは、オンラインで審査を行ったあと、早ければその日の内に店舗でカードを受け取れます。

 

すでに審査を終えているため受け取りもスムーズで、受け取り用のメールや身分証を提示するだけで大丈夫です。このようなカードを選ぶと、早く・少ない負担でクレジットカードを入手できます。

 

ただし同じ即日発行でも「仮カード」と呼ばれるカードには注意しなければいけません。仮カードとは、JCB・Visaなどの国際ブランドがない「発行した店舗(およびその系列店)でしか使えない臨時のカードです。

 

即日発行を謳うカードのなかには、当日は仮カードを渡し、1週間後などに本カードを発送する会社もあります。即日カードが手に入ると思っていたのに、いざ受け取ったものが仮カードではがっかりしてしまいますよね。

 

あらかじめ本カードが手に入るのか、しっかりチェックしておきましょう。

 

まとめ

このページでは、クレジットカードの受け取り方法にまつわる様々な疑問をご紹介しました。基本的にカードの受け取りは本人のみで、受け取り時には身分証が必要です。

 

但し本人確認が済んでいる場合、特に更新カードなどは本人以外での受け取りが可能なケースが多く、仕事などで忙しい方でも比較的安心できるでしょう。

 

仕事などで受け取りが難しい方は、店舗受け取りのカードも検討してみましょう。検討の際には、本カードが手に入る即日発行のカードを探してみるとスムーズです。